スキルトレーニングで、一人で片づけられた!
ADHDタイプの人は、片付けるのが苦手だと言われています。
【空間認識が弱く】どこに何を配置すればよいのか分からないことや、
取り出して使ったものを、元に戻すのが面倒でそのまま放置してしまうなど、困りごとがたくさんです。
アスペルガータイプの人は、基本的に几帳面な人が多いものの【特定のものにこだわりが強い】だけで
実は片づけがあまり上手でないという人も少なくありません。
その色々な苦手さを克服するために、遠方から通ってこられる人もいるのですが、
その中の一人の方にご協力いただき【言葉の指示だけで片づけができるか】に挑戦していただきました。
当ルームに来られる発達障害の傾向を持つ人たちで、
比較的多数派にあたるのは【視覚から情報を得るのが得意】であるタイプの人たちです。
ですから通常のカウンセリングやトレーニングでは、ホワイトボードを使用して説明します。
その際、図や言葉を書いて説明したりしますが、遠方の方とメールでやりとりする時には図で説明するのは難しいことでした。
ですから【なるべくシンプルに】 【なるべく箇条書きに】視覚から取り込んでも、スッキリ情報が得られるように工夫しました。
また、一度に大量の情報を送ることを避け、【数段階に分ける】ことにも気を配りました。
その結果、お客様はたった一人で、誰の手を借りることもなくキレイに片付けることができたのです。
お部屋のビフォー&アフター公開
片づけ前のお部屋。どこから手をつけてよいか分からないまま困っていらっしゃいました。
本は棚に並べられ、畳が見えています。余計なものが全く転がっていません。
なんと!バラバラだった大量のプリントまで、こんなにキレイにまとめることができましたよ♪
成人すれば、他の人たちと同じように何ら問題なく過ごせるものだと親は思いたいところですし、
「ちょっと考えれば分かるでしょ?」と言ってしまいたくなるかもしれませんが
本当に世間で言われる【その程度のこと】が【分からなくて辛いのです】
大切なのは、そのまま放置しないことです。誰かの支援がちょっとしたきっかけになることを、覚えていてください。