人間関係の悩みを解決するにも、他の問題に取り組むにも【まずは自分というものを知ってから】課題を立てて取り組んでいくことをおススメします。また、自分に自信が持てない、自分が好きになれないという辛さなどを軽減させるにもやはり自分と向き合うことは不可欠です。
私たちは、親から生まれてきたので、もともとの「遺伝」とそれから関わり続けてきている社会との関わり、つまり「環境」の2つから成っていると考えると良いでしょう。ですから、どちらに原因があるのかとか、何が悪いなどの問題ではなく【何をどう工夫すれば、バランスがとれるのか、生きやすくなるか】といった考え方に転換してみてください。
過去を生き直すのではなく、これからの未来を生きる上で過去の体験は参考になるかもしれませんが、【人は死ぬまで成長し続けることが可能な生きものである】ことを知っておいてください。
アメリカの心理学者であるマズローが提唱した「欲求5段階説」について説明します。これは、私たち人間の基本欲求を5段階で説明したものになるのですが、ピラミッドを想像してみてください。その、一番下の段から上に向かって段階を経ていきます。
人間は、まず「命を守る」ことから始まります。1番が満たされると次は2番目に、さらにその次に…と欲求を満たそうとするのだという考え方です。この説明から分かるように、私たちは最低限の身の保証さえあれば生きていけるというわけではなさそうです。
この考え方からしますと、当ルームで行うのは3番の途中くらいから5番に向けてといった感じでしょうか。特に、発達障害傾向にあって人間関係が希薄だったり、人に興味を持てない人は3番目すら危ういことも考えられます。