世の中に人がいなければ、私たちは悩むことがないかもしれないというくらい人間関係にまつわる悩みはどの方にもあるのではないでしょうか。この悩みは、誰か一方的なものではなく【相互関係、相互作用によるもの】です。
例えば、自分は丁寧に接して相手を思いやる態度で対応できたとしても、相手の態度が悪ければイラっとしますし文句を言いたくなるかもしれません。その逆に、相手は誠実な対応をしてくれているのに、虫の居所が悪い自分は冷たくなってしまって相手に失礼な態度をとってしまうかもしれません。
このとき、【お互いがお互いを思いやり、理解しようとする姿勢を保つことができれば】良い関係が築ける可能性が高まりますね。
私たちが、人とコミュニケーションを取るとき、言葉のコミュニケーションは30数パーセント程度で残る7割近くが【非言語コミュニケーション】と言われています。言葉以外のコミュニケーション、それには「声のトーン、速さ、しぐさ、振る舞い、表情」などさまざまなものがあります。
この、非言語の部分まで含めて、人との関わり方を考えていくことが大切かと思います。
「ジョハリの窓」は人間の心を4つに分けて考えられています。
よく「心を開くとは」という言葉が使われていますよね。ジョハリの窓でいう1番目が、開かれている心を指します。この窓が大きいほど、相手との意思疎通や信頼関係の形成に有効と思われます。そして、何もかも洗いざらい話すという意味ではなく、「秘密の領域」を少しだけ開くことで自分自身も気が付いていなかった3番目の「未知の窓」の部分に気づくことができるかもしれません。私たちはこの4つの窓をコントロールしながら他人とコミュニケーションを取っているので「人によって心の開き具合が違う」と感じたときは、ジョハリの窓を思い出してみてください。