親子関係の築き方(日常生活編)
誰でも自分の子供が生まれれば「初めて親になる」ということを体験します。
赤ん坊の頃は、泣いたらお世話をして抱っこしてあやして、とお世話の種類がだいたい同じようなものなのですが、
小学生になってから、中学生以上の半分大人になったときなどは子育てマニュアルがありませんし、
思春期を迎えて、どう対応していけば良いのか迷ってしまうことが増えてきます。
兄弟でも性格は違うでしょうし、好みも違います。
以前は気にしながら関わっていたけど、うっかり忘れていた!そういう時もありますよね。
ですから、ここで改めて子供との良好な関係の築き方について考えてみましょう。
最近、気がついたのですが、外出している親が赤ちゃんに話しかけている姿が少なくなったように思います。
きっと外で恥ずかしいなどの気持ちを持っているのかもしれません。
ですが赤ちゃんはいつも親に注目しています。
日頃のお世話の時も同じですが、優しい口調で「○○くん(ちゃん)」「気持ちいいね」「おいしいね」と声かけされると赤ちゃんは安心しますし、それは外でも同じです。
むしろ外の刺激は多いので、その中でも安心できるように、【日頃からたくさん声かけをしてあげましょう】
この時期、親に「キレイなもの」や「美味しいもの」などをどのくらい教えてもらっているかが、大人になって影響します。
少しずつ友達と遊べるようになり、遊びのルールを覚える時期です。
先生という存在を知り、みんなで一緒に行動をするようになります。
まだ家に帰ってから今日あったことを話せる時ではありませんから、
親の方から具体的に「今日はブロックで遊んだ?」「何を作ったの?」「お昼ごはんおいしかった?」などと
声をかけてあげましょう。
でも子供がつまらなさそうにしていたら、話を変えてテレビの話や子供の好きなことについて聞いてみましょう。
「男は仕事を家に持ち込まないのが一番」と考えている人がいるように、幼稚園のことと家でのことは別だと考えている子供もいるのです。
そういうときは、「常に話しやすい状況」にしておくために、子供が話すことを何でも聞いてあげると良いでしょう。
そして、親も一緒に楽しそうにしてあげると、子供は「自分の楽しさを分かってくれた」と、安心します。
また、親の成育環境で「自分の親が無口だったため、子供にどんなことを話して良いのか分からない」という人もいます。
もしも言葉で上手く表現できないのだとしたら、
「あなた(自分の子供)に興味を持っていますよ」というしぐさや態度で表してあげるようにしてみましょう。
この年齢あたりから、人の「記憶」として残っているところですので、
たくさん子供を褒めてあげたり遊んであげ、また大切な事を教えてあげると良いでしょう。
学校での嬉しかったことや楽しかったことを話してくれるようになります。
自分に都合の悪いことを話せるのは低学年くらいまでで、大きくなるにつれて徐々に話してくれなくなります。
その、低学年のうちに「○○とケンカした」などのトラブルを話してくれたら、まずは理由を聞いてみます。
例えば何かを貸してくれなかった。悪口を言われた。などが原因だとしますと、
まずは一緒に「それはひどいよねぇ。ケチだねぇ。意地悪だねぇ。」など、子供の気持ちになったつもりで代弁してみてください。
そこで子供が納得した顔をしたら、「ただ…それで叩いちゃったのはまずかったねぇ。」と切り出してみてください。
そして、「叩きたくなるほど腹が立ったのね。」ということを言いながらも「叩くことはいけないよ。」と教えます。
この小学生の時期に【親が共感することを覚える】必要があります。
難しいかもしれませんが、親自身のスキルにもなるので、ぜひ挑戦してほしいことです。
方法としては、【個人的な感情を含めないで、相手の立場になって聴いてみる】ことです。
中学1年生では、まだまだ小学生と変わらない雰囲気ですが、どの年齢においても「夏休み明けに一気に成長」します。
特に中学はたった3年しかない中で、急激に大人を感じさせる雰囲気が出てきます。
この時期、小学生の時に親が努力したことが結果として見え始めます。
【子供の心をガッチリ掴める親】になっていたら、思春期に入っても酷い反抗の仕方を見せません。
反抗期は大切な時期ですが、【理にかなった正しい反抗の仕方】をするように子供に伝えましょう。
それにも関わらず、精神的に不安定になりやすい時ですから、
何でもないのに大声を上げたくなったり八つ当たりしたくなることもあります。
その時は「よく分からないけどイライラする」など、子供が正直に言えるように、
親が怒らず受け止めれる状況を作っておくことが大切です。
そして、あまり口を利いてくれなくなった子供が時々親に話したくなることもあります。
すると親は興味を持ってどんどん子供に質問したくなります。
でも、質問しないで【共感の姿勢を崩さないでください。】
せっかく心を開きかけた子供の心が閉じてしまいます。
そういう時は、子供の世代に人気のある事柄をチェックしておいて、一般的な話をしてみるのも方法も一つです。