人との距離の取り方・付き合い方
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さて、コミュニケーション能力が低下気味である「今時の人」たちだって、友達が欲しいしパートナーも欲しい。
自分にとってのささやかな幸せも手に入れたいですよね。
でも、ラブレター1通でさえ、好きな人に送っただけでストーカー法に触れるのかもしれないような、
厳しくて判断が難しい世界で生きていれば、
当然、人とのコミュニケーションがどんどん苦手になっていきますし、ハッキリ言って怖いです。
それは、自分側だけではなくて相手側も警戒しながら付き合っていかなくてはならないので、
本当はもっと親密になりたくても、なかなか実現できません。
昔は電話で友達と約束していました。
待ち合わせの場所と時間を決めて、スマホがなくても会いに行けました。
分からないことがあれば電話で直接聞きましたし、今以上に年上や年下と直接話して関わる機会がありました。
この頃は、分からないことがあればネットで調べてだいたいは解決します。友達に連絡するのもメールやSNSで済みます。
つまり、人と関わる機会を逃しているために、必要な能力が低下していると言えるのです。
現時点で何ら問題意識がないとしても、それは何年、何十年先に困ることかもしれません。
この、コミュニケーション能力の低下は、【人の気持ちを理解しようとする力】をも奪っていく可能性があります。
なぜなら、自分が心を開くこと、相手が心を開くことが少なくなった関係で、
自分の気持ち以外を想像することができないからです。
さらに、相手も共感力がないため、こちら側の気持ちを想像することができなくなっているかもしれません。
…なんだか、考えるだけでもとても怖いことですよね。
これから私たちにできる努力はどのようなことでしょうか。
少なくとも、この時点でおわかりいただけているのは「人と直接関われる機会を増やすこと」だと思います。
そして、【自分の気持ちを分かってもらう前に、相手の気持ちを理解したいという姿勢で関わること】が大切です。
相手の心の中に、どんな気持ちがあるのか?何を求めているのか?何が不安なのか?
その人に興味をもって、自分から発する言葉は丁寧に選びながら「あなたを知りたいんだよ」という気持ちで接することです。
冒頭に書きましたが、「ラブレターを渡しても犯罪者になる可能性がある」ことにつきまして、
「あなたのことが好きだから自分の気持ちを分かって!分かって!」と無理やり押し付けようとした時や、
勇気を振り絞って手紙を持ってきた相手の気持ちを理解しようともせず、
「何コイツ、きもい」と一方的に自分の感情だけしか出てこなかった場合に、警察に連絡を・・・となってしまうかも?
という意味でした。
どういったことが犯罪につながるかは分かりませんから、警戒心は必要ですが、
【過度な警戒が、あなたの人生の中でとても重要な出会いを奪っている可能性がある】かもしれない
ということを想定して、少なくとも普通に出会う人たちとは相手の気持ちを理解したい姿勢を持って
お付き合いできるよう心がけましょう。
仕事などが絡まない場所において、人のことを全く警戒しないという人も存在します。
それで人間関係が円満であれば、とても素晴らしいことなのですが、
中には「その人自身が周囲の関係を乱す場合」もあるのです。
そういう人に限って自覚がなく、何が問題なのか想像できなかったり気がつくことさえ無いこともあります。
そして、そこに巻き込まれる人たちの気苦労を考えると、とても辛いことだと思います。
もしも初対面から急接近してくる人が身近にいる場合は、
きっと電話番号やメールアドレスを聞かれたり、家の場所を聞かれるなど
かなりプライベートな部分を突っ込んで話してくることが多いと思われます。
実際、夜中にも遠慮なく連絡してきた、しょっちゅう家に遊びに来るようになった、
自分の時間が持てなくなった、などという事例が少なくありません。
この場合には、できれば電話番号などではなく、個人情報が漏れないSNSなどで連絡を取るようにし、
しばらく様子を見て大丈夫そうであれば、少しずつ距離を縮めていくように心がけましょう。
自分だけではなく、相手も距離の取り方が分かっていない場合に起こるトラブルのひとつをご紹介しました。