「嫌い」を「好き」に変える方法
日本人は、謙虚な気持ちを持っている人が多く、人前でも自分のことや家族のことを褒める行為が少ない傾向があります。
小さい頃から、そういう環境、そういった風潮の中で育っている人は、いざ自分が大人になった時にも、なかなか自分の良いところを認めることができにくいと言えますし、特別な体験が元で自分を認めることが苦手な人もいらっしゃいます。
褒められた体験が少ないという人も多く、実際に褒められると、どう反応していいか分からなかったり、 照れてしまってどう返事をしたらいいのか困るという方もたくさんいらっしゃることでしょう。
ですから、自分の好きなところと嫌いなところを教えてほしいと私がお願いすると、 多くの方は好きなところが2つか3つ、その反面、嫌いなところはたくさん出てくる傾向が強い人が多数です。
カウンセリングに訪れる方々は、何らかの自身の問題を抱えられている可能性もありますので、自分が嫌いだと思う人もたくさんいるかもしれません。
そんな自分をどうやって好きになればいいのか・・・悩む人も少なくないことでしょう。
その、自分の「嫌いなところ」ですけれど、ちょっと見方を変えて言い方を変えるだけで、良いところになることをご存知でしょうか?
例えば、
すぐ反論する → 自分の意見を持っている
優柔不断 → 人の意見が聞ける
協調性がない → 一人で決めて行動することができる
いかがでしょうか。
日頃、自分では「嫌だな〜」と思っているところも、少し言いかえると良いところに思えませんか?
もちろん、度を超した状態であれば改善の必要もありますが、 周囲に迷惑をかけたり日常に支障が出ていないのに自分が過剰に反応して気にしてしまっているのだとしたら、 それは見方を少し変えることで「好きなところ」に変えられる可能性があるのです。
自分の嫌いなところはたくさん出てくるかもしれませんが、これを試すことによって感じてもらえるかもしれません。
【自分って、意外と良いところ多いな】と。
この作業ができるようになったので、自分のことを好きになれますか?問題は解決しますか?と疑問を持たれることだと思います。
それで、質問の答えですが、
【もしかすると、これだけで自分を大好きになれる人もいるかもしれません】
ですが、おそらく心の問題はもっと根深いところに持たれている人が多数ですから、これはあくまでも「きっかけ」にすぎないと考えています。
これは、自分の思い込みを外したり、凝り固まった考え方を転換させる方法のひとつです。
その作業は一人でできれば良いのですが、なかなか難しいもので、そのための支援を私たちカウンセラーが行っております。
これまで長きにわたり積み重ねてきた人生です。
それが、明日から急に変われるものなら苦労されている人は少ないと思います。
焦らず、時間をかけてゆっくりじっくり向き合うことが、安定して自分を変えていけるコツです。