※診断が下りないような軽度の発達障害の傾向を持っている当事者や
そのパートナーにあたる人の相談です。
友達とは普通に関われるし仕事は当たり前のようにこなせる。
特に人間関係では困ったことがない人でも【恋愛となると、話は別です】
どういうことかというと、男女の関係においては、それ以外の場面では現れない感情が露出しやすいのです。
好きな人だから、特別なひとだからこそ”わかってほしい、理解してほしい”などの気持ちがより一層強くなり、
それをつい相手に押し付けすぎてしまってケンカになったり
”愛してほしい、こっちを見てほしい”なども含めて【〜してほしいの感情が】男女間では強まったりします。
特に、発達障害の傾向を持つ人たちの恋愛は上手くいかないケースが多いようです。
また、結婚生活がうまくいかず、相談に訪れる人も多いです。
発達障害の特性を持っている場合、相手の気持ちを推し量れなかったり、想像力が弱かったりして
関係が良好に保てず問題が勃発することが多いと想定されます。
こういったことから、当事者には【新しいスキル修得】を、
パートナーには【当事者の本音や起きたことに対する受け止め方】と【当事者へのかかわり方】に
取り組んでいただくことが可能です。
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相談事例:
大好きな彼と付き合ってしばらくすると、彼の発言に傷つくことが多くなった。
彼は、私を傷つけながらもニコニコして悪びれていない様子。
会話が成立しないことも多いし、論点がズレてしまうことばかりで
もう別れた方が良いのではないかと悩んでいる。
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⇒相談者は彼女にあたる女性です。
この方に、彼が”どんなことが苦手”で”本当はどう思っているか”などをまず伝えることから始めます。
そして、なぜそのようなことを言ったりしたりするのか?についての【メカニズムも解説します】
トレーナーの役割は、ドラえもんでいうところの「ホンヤクコンニャク」みたいなもので
当事者が何を思い、どう考えているのか、本当に言いたかったことは何か?などを一緒に考え続けます。
それと同時に、「かかわり方」についても覚えていただきます。
当事者とは言っても個性はそれぞれですから、上手くいくときと、
そうでないときがあるのは仕方がありません。
ですから、これを試してダメだった。では、次を試そう……と試行錯誤しながら作戦を練ります。
これを繰り返していくと、彼が何を考えているか分かるでしょうし
彼自身の口から、本当の言葉が聞ける可能性も出てきます。
当事者は、自分の気持ちなどを言い当てられると「あなたは本当に私を理解してくれている人だ」と
パートナーを信じる気持ちが強まる場合が多いかと思います。
この取り組みは、簡単ではありませんがやってみる価値はあります。
大好きな人と一緒にいたい、仲良くしていたい、相手の気持ちをもっと知りたいと思うなら、お勧めです。